野外劇にJTB交流文化賞「選考委員特別賞」

update 2011/1/29 10:54


 1988年から毎年夏に五稜郭公園で開かれている「函館野外劇」を主催するNPO法人市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)がこのほど、大手旅行代理店のJTB(東京)が主催する「第6回JTB交流文化賞」の交流文化賞・選考委員特別賞に選ばれた。同会理事の里見泰彦さん(67)は「野外劇を支え、応援してくれた市民の総合力のおかげ。全国からの集客につながる」と喜んでいる。

 同賞は、地域固有の魅力を創出し、地域活性化に長年取り組む組織や団体に贈られる。今回は全国から52の応募があり、安島博幸立教大観光学部教授ら6人が選考委員を務め、最優秀賞1、優秀賞2、選考委員特別賞1が決まった。道南での受賞は初。受賞理由についてJTB広報部は「函館市の地域活性化のため、市民による手作りの野外劇を98年から継続している。400人以上の市民出演者と100人以上のボランティアスタッフに支えられ、市民に根付いた交流事業となっている点を評価した」としている。

 同会事務局は、昨年10月に初めて応募し、12月末に受賞の知らせを聞いた。表彰式は20日に東京で、JTBグループの新春懇親会の席上開かれた。里見さんらは全国のJTB関係者などから「23年も続いているのはすごい」「野外劇観劇をポイントとして、全国から函館に観光客を送り込むような商品を考えたい」と意見があったという。

 野外劇が昨年行ったアンケートによると、観客の70%は函館市民で、東北、関東からはそれぞれ数%のみ。里見さんは「全国的な知名度は低かったが、今回の受賞は大きなPRになる」と期待を寄せる。「町民役から場内整理まで、地域おこしに奮闘してきた毎回数百人の力で、全国発信していけるよう頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。

提供 - 函館新聞社


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