辻仁成さんが函館活性化策語る

update 2010/11/23 15:06


 芥川賞作家で、歌手や映画監督など多彩な顔を持つ辻仁成さんを迎えた講演会「辻仁成『函館』を大いに語る」が22日、函館市湯川町の花びしホテルで開かれた。辻さんは函館を活性化させるアイデアとして、グレイをはじめとした函館出身のアーティストを集めたロックフェスティバルの開催など、興味深い提言を行った。

 函館青年会議所創立60周年の記念行事で市民ら約300人が来場した。

 中高校生の青春時代を函館で過ごした辻さんは、函館を舞台にした「海峡の光」で1997年に芥川賞を受賞。99年には「白仏」のフランス語翻訳本で仏フェミナ外国小説賞を日本人で初めて受賞するなど国内外で幅広く活躍している。

 辻さんは経済面や観光面での停滞が続く函館の現状について「函館に存在する豊富な歴史や文化的財産を、若い人のエネルギーで生かしていかなければいけない」と強調。具体的なアイデアとして「西部地区を拠点に複数の大学を誘致し、全国から若者が集まる文化・芸術都市を形成しては」と提案した。

 観光客を呼び集めるために、年間を通して魅力的なイベントの開催の必要性も訴えた。同郷のミュージシャン仲間「グレイ」との間で、「緑の島でロックフェスティバルを開催したい」と構想していることを明かし、「実現させる際は大都市のイベンターに任せるのではなく、市民の力で運営することが大事」と話した。

 このほか「函館を舞台にした市民手作りのドラマのインターネット放映」「『愛の詩人館』を建設し、詩を販売する」など独創的なアイデアが次々と飛び出し、そのたびに会場からは大きな拍手が送られていた。

提供 - 函館新聞社


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