老舗がまた…函館温泉ホテル来月閉館 利用者減響く

update 2010/10/22 10:41


大館観光(函館市昭和3、橋本範行社長)が運営する宿泊施設「函館温泉ホテル」(函館市大森町3)が11月末で閉館することが分かった。源泉かけ流しの温泉と、津軽海峡を一望できる眺望で人気を集めたが、長期的な不況と市内の宿泊施設の増加の影響で客数はピークから半減。老朽化した建物の改修が必要とされることから、閉館を決断した。同社は今後、売却先を募る。

 同ホテルは1988年に開業。91年には新館を増築し、客室は合わせて81室。国内外の団体旅行者を中心に宿泊客を受け入れるとともに、日帰りの入浴の利用も多かった。しかし、ここ数年は函館駅前地域や本町・五稜郭地域に本州資本のホテルが続々と開業した影響で利用者は減少。また、建物の大規模な改修が必要とされることから11月30日に営業を終了することになった。

 同社は一時、函館駅前に「ホテルオーシャン」と「ホテル第2オーシャン」を運営していたが、いずれもすでに売却済み。今回の函館温泉ホテルの閉館でホテル業からは完全に撤退する。橋本社長は「利用者の減少に加え、客単価の低下も大きく響いた」と話す。 同社は、グループ会社が健康ランド「漢方励明薬湯」(同昭和3)を経営するほか、旭川市でスーパー銭湯を運営している。

提供 - 函館新聞社


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