ロシア軍艦 函館入港

update 2010/10/16 15:07


 ロシア太平洋艦隊所属の対潜大型哨戒艦「アドミラル・パンテレーエフ」(6700トン)が15日、函館港に入港し、港町ふ頭(函館市港町2)に接岸した。ロシアの軍艦の道内への入港は戦後初めて。岸壁では海上自衛隊や函館日ロ親善協会による歓迎セレモニーが開かれた一方、北ふ頭(同市浅野町)岸壁では入港時に市民団体による抗議集会も行われた。(15面に関連記事)

 同艦の寄港期間は19日までの4日間で、函館入港は友好・親善が目的。滞在中の16、17日午後1時―4時は艦内を一般公開するほか、18日には海自隊員とのバレーボールなどスポーツ交流が予定されている。函館市史によると、ロシア軍艦の函館寄港は1895(明治28)年の「ニコライ第1世号」以来、115年ぶりとなる。

 同艦は午前11時20分ごろ、後方に海自の護衛艦「あまぎり」(3500トン)を従えて接岸。歓迎セレモニーで同協会の倉崎六利会長は「ロシア軍艦の入港はかつてないことで、函館の日ロ友好親善の歩みにとって記念すべき日となった」と歓迎。同艦隊混成部隊沿海艦隊のヴィクトール・ソコロフ大佐は「今回の親善訪問は相互の理解と信頼関係の増進に寄与するものと期待している」と述べた。

 式典後、ソコロフ大佐は報道陣の取材に応じ、同艦の核兵器搭載の有無について「核兵器は一切持っていない。それは責任を持って言える」と断言した。日ロ間の領土問題などについては「将来的に何らかの方法で解決しなければならないが、わたしは軍人であり、その解決方法について一切説明ができない」と述べるにとどまった。

 ソコロフ大佐ら一行は15日午後、函館市役所などを表敬訪問し、谷沢広副市長らと懇談した。谷沢副市長は「心から歓迎したい。夜景や海産物を堪能してもらい、函館とロシアの友好が深められれば」とあいさつ。双方が記念品も贈り合った。同艦は19日午前10時に出港する予定。

提供 - 函館新聞社


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