大型修繕ドック運用開始 函館どつく

update 2010/10/6 17:15


 函館どつく函館造船所(函館市弁天町)で5日、新たな修繕用第3ドックの運用開始に伴う注水式が行われた。新ドックでは最大23万DWT(載化重量トン)の大型船の修理が可能となり、今後は国内外の大型フェリーや大型外航船などの受注拡大が期待される。

 同社ではこれまで、最大入渠(にゅうきょ)能力1万7100DWTの第1ドックと、同9000トンの第2ドックを稼働し、1万トンクラスまでの小型船の修繕を中心に行ってきた。しかし世界的に大型船の補修需要が拡大していることを受け、1979年に閉鎖した旧ドック跡地に2009年から約50億円かけて新しい修繕用ドックを建設してきた。

 新ドックは長さ308メートル、幅54メートルまでの大型船の入渠が可能で、70トンのジブクレーンが付帯。すでに今月上旬には日本郵船が所有し、太平洋汽船が管理する9万1439DWTの石炭積載貨物船「能代丸」の入船が決まっている。

 注水式には関係者ら約70人が出席。同社の岡田英雄社長や西尾正範函館市長ら6人によるテープカットに続き、クレーンに釣られたくす玉が割られると、ドッグ内に一気に海水が流れ込み、ぐんぐんと水位が上がっていった。

 西尾市長は「昨年はゴライアスクレーンが撤去され寂しい思いもあったが、新たなドックの完成は函館の今後の経済発展にも多いに寄与してくれると信じている」と期待を込めた。岡田社長は「船舶の建造、橋梁および産業機械製作とともに函館どつくの3つの柱である艦艇・一般船の修繕部門が新ドックの完成によって強化された。今後は数多くの修理受注を目指していきたい」と語った。

提供 - 函館新聞社


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