北斗市長選 新人2氏激突、七飯町長選は3氏名乗り

update 2009/12/31 17:12

 今年の道南の選挙は、渡島管内で2月に北斗市長選、3月に七飯町長選、7月に長万部町長選が行われる。福島町長は2011年1月中旬に任期満了となるため、年内に町長選が行われる可能性もある。桧山管内では5月に上ノ国町長選、7月に江差町長選が行われる。

 注目は、北斗市長選と七飯町長選。両市町とも函館市に隣接し、同じ函館圏域として道南の行政、経済、産業、観光などで中心的な役割を果たしているだけに、道南地域の将来像を占う上でも重要な選挙となる。

 北斗市では旧上磯町時代から9期35年にわたり首長を務める海老沢順三市長(77)が昨年11月、今期限りでの引退を表明。市長選には海老沢市長が後継指名した前副市長の高谷寿峰氏(57)と、北斗市議の山本正宏氏(65)がともに無所属での立候補を表明。新人同士による選挙戦が確実な情勢だ。

 高谷氏は市役所OBらを中心に後援会組織の立ち上げを進めており、近く事務所開きする。海老沢市長の後援会も支持に回る見通しで、北海道新幹線開業を見据えた新しいまちづくりや農水産、商工業の振興など9項目の公約を掲げ、40年の行政経験を訴え支持拡大を狙う。

 山本氏は旧上磯町長選を含め連続4回目の挑戦。海老沢氏が去就を明らかにする前から水面下で態勢を整え、前回の市長選の後援会組織を基盤に支持拡大を図る。「政治のスペシャリストか、行政のスペシャリスト」と争点を掲げ、市政刷新を訴える。

 七飯町長選は現時点で現職の中宮安一氏(55)、元七飯町職員の石田広紀氏(61)、元七飯町議会議長の松田朝治氏(75)の3人が名乗りを上げている。

 2選を目指す中宮氏は昨年9月の町議会定例会で立候補を表明、連合渡島などの推薦を受けた。保育所・子育て支援センター整備・充実や民間資金を活用した図書館整備など7項目にわたる公約を掲げ、1期目の実績を訴える。

 石田氏は昨年10月に後援会組織を立ち上げ、出馬表明。高校までの医療費無料化や消防庁舎の建て替えなど8項目の公約を掲げる。鳴川に事務所を構え特定の政党、団体の支持を受けない草の根の運動を展開し、支持を広げる。

 松田氏は昨年11月下旬に出馬する意向を固め、峠下地区に事務所を構えた。町議時代の支援者とともに独自の戦いをするとみられる。

 桧山管内では、上ノ国町長選で現職の工藤昇町長(56)が、昨年12月の定例町議会で3選出馬を表明した。これまでに工藤氏以外に立候補に向けた動きはみられない。2期目までに財政再建や町の行政改革を推進した工藤氏は、3期目の課題に産業基盤の強化を挙げている。

 江差町長選では、2期目の濱谷一治町長(64)が、昨年12月の定例町議会で3度目の立候補を正式表明。濱谷氏以外に出馬の動きはみられないが、2期連続の無投票当選に異を唱える声もあり、今後の情勢が注目される。2期目は農漁業振興や檜山支庁存続運動をはじめ、トヨタグループなど大手企業へのトップセールスを進め、企業誘致や地場産品の販路拡大などの産業活性化対策にも取り組んでいる。

提供 - 函館新聞社




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