函館市初の女性消防士・鈴木さん 奮闘中

update 2009/11/5 11:05

 函館市消防本部に初の女性消防士が誕生―。今春、同本部に採用された北斗市出身の鈴木早姫さん(23)がこのほど、半年間の研修を終えて函館東消防署警備係に配属された。鈴木さんは「市民の安全を守るやりがいのある仕事。常に上を目指して頑張りたい」と、昼夜を問わず、万が一の出動に備えている。

 鈴木さんは、道教育大函館校4年時に、消防士を目指した。例年、同本部の消防士採用数は若干名。水泳で鍛えた体力には自信があったが、さらにトレーニングを続けて、見事に1回目の受験で狭き門を突破した。合格後、両親も「人の役に立つ仕事なのだから、しっかり頑張るように」と後押ししてくれたという。

 採用後の4月から約半年間は、江別市の道消防学校で関連法規の勉強や、火災現場を想定した救助訓練などを積み重ね、先月末に同署に着任した。現場で消防士が背負う装備一式の重量は10―15キロほど。鈴木さんは「最初は重くて、身動きが取れない中で人を助けるのは大変だと思ったが、ついて行けるようになった」と話す。

 消防士は24時間交代制で、1日置きの勤務が続く。4日午前の時点で、火災現場への出動経験はないが、慣れない緊張の中でも、非番の日もランニングや筋力トレーニングは欠かさずに行っているという。同署の山田芳弘警備1係長は「現場では、緊張しすぎても落ち着きすぎてもだめ。最初は不安や緊張もあると思うが、乗り越えるためにも訓練を重ねてもらいたい」と語る。

 鈴木さんは「男性に負けないようにとは思うが、女性だからできることを仕事の中で見つけていきたい。わたしの声かけで、救助者が落ち着きを取り戻し、安心させることができれば」と、市民の生命を守る使命に意欲を高めている。

提供 - 函館新聞社




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