明治から昭和30年代の函館知って 郷土新聞の複写製本公開

update 2009/10/12 13:55

 明治から昭和30年代に函館や近郊で発行された郷土新聞の複写製本137冊が15日から、函館市五稜郭町の市中央図書館で一般公開される。原本はこれまで未整理のまま原則非公開の扱いをしていた、製本化されていないもの。明治期の旧函館新聞や、戦前に発行されていた函館毎夕新聞など94種類を初めて複写製本した。同図書館の丸山牧子主査は「当時の函館の世相などがわかり楽しい。ぜひ見てほしい」と話している。

 函館郷土新聞の複写製本化は、2007年に廃止された市史編さん室が行って以来2回目。同図書館に保存されていた郷土新聞のリストを作成した際、道立図書館のホームページに掲載された。それを見た利用者から「製本して公開してほしい」との声が多く寄せられ、原本の整理と同時に製本化することとなった。複写製本はA2判とA3判の2種類。ことし3月から約半年の作業を経て完成した。

 このうち、1936(昭和11年)4月14日付の函館毎夕新聞では、市議選に沸く函館を1面で大きく報道。「東西南北オンパレード」と大きな見出しで、展望や立候補者について伝えている。また、同年5月4日付の同紙では、現在も活動する日本最古の社会人野球チーム「函館太洋クラブ」の新陣容を紹介するなど、政治、社会、スポーツなど当時の函館を知ることができる。

 丸山主査は「市史編さん室製作の新聞系統図にも記されていない新聞もあり、新たな発見も多いのでは。また当時の函館に多くの言論者がいたことも知ってほしい」と利用を呼び掛けている。同日9時半から、同館2階公開書庫で利用できる。

提供 - 函館新聞社




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