大沼プリンスが冬期休業へ

2010/8/6
 【七飯】函館大沼プリンスホテル(七飯町西大沼温泉、斎川昭雄支配人)は5日、今年の営業を11月23日までとし、冬場を休業する方針を固めた。営業再開は来年4月16日を予定。冬期間の宿泊客が伸び悩み、慢性的に不採算状態が続いていることから、営業基盤の立て直しの一環で冬期休業を決めた。同ホテルの斎川支配人は「休業をマイナスイメージととらえず、営業の立て直しを図るためのきっかけにしたい」としている。

 ホテルの宿泊営業のほか、併設するレストラン2カ所、温泉施設、売店、カラオケルームも休業する。休業中、社員ら48人は系列グループの宿泊施設などに勤務する予定。4日、斎川支配人が従業員に説明したほか、町や大沼観光協会にも伝えた。

 同ホテルを運営するプリンスホテル(東京)管理部は、来年度以降の冬期営業について未定とする一方、2015年度には北海道新幹線の開業や、北海道縦貫自動車道が大沼まで開通される見通しなどから「将来的に明るい材料があるので今回の休業を営業基盤の強化につなげたい」としている。

 大沼観光協会の堀元会長は「冬場の休業は残念だが、会社としての最善の策であればやむを得ない」と話す。

 同ホテルは1990年7月に開業。宿泊客数は2002年度の14万8000人をピークに減少傾向にある。ここ3年間は10万人台を割り、09年度は5万800人にとどまっている。

提供:函館新聞社

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