歴史散歩に活用して 近江幸雄さんが案内本出版

update 2010/8/1 10:58

 函館市白鳥町の郷土史家、近江幸雄さん(73)が、文庫サイズの歴史案内本「絵で見る函館の歴史」を出版した。縄文時代から2004年の5市町村合併までの函館の歴史トピックス55項目を絵入りでまとめ、紹介している。近江さんは「本を片手に歴史散歩をしてもらえれば」と話している。

 近江さんは昨年11月、優れた郷土史研究者に贈られる神山茂賞を受賞。授賞式や祝賀パーティーで「青少年に郷土史を啓もうする活動も続けたい」と抱負を語り、出版の準備を進めてきた。

 「コシャマイン戦争」「ペリー艦隊入港」などの歴史トピックスを、1項目あたり見開き2ページで簡潔にまとめた。幕末から明治にかけて函館に住んだ「ブラキストン」は@貿易商で、動物の採集と分類を行いA津軽海峡を境に動物の分布が異なることを説きBそれをブラキストン・ラインといいC函館山山頂に記念碑がある―ことを紹介している。

 絵は市内の広告プロダクション「エージー」代表の内海治夫さん(63)が担当した。劇画調で人物や風景を描き、歴史の息吹が伝わる。内海さんも「絵からも郷土の歴史に関心を持ってもらえれば」と期待する。

 120ページ、定価840円。市内の文教堂書店、くまざわ書店などで扱っている。

提供 - 函館新聞社




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