箱館奉行所で内覧会

update 2010/7/17 13:18

 国の特別史跡「五稜郭跡」内に函館市が復元工事を進めていた「箱館奉行所」で16日、報道陣を対象とした内覧会が開かれた。当時の絵図面や古写真を基に、忠実に再現された雄姿と重厚な造りの内部が姿を現した。一般公開は29日から。

 復元工事は2006年に開始され6月30日に完了。総工費は約28億円。当時の発掘調査結果などを基に、内部の間取りや柱の材質、建物前に植えられた梅の木の位置など、最高の技術を駆使して往時を再現した。材質は東北産のスギやヒバなどを使用している。

 約2700平方メートルあった同奉行所の3分の1に当たる、約1000平方メートルを復元した。残りの建物部分は、地面に建物が存在した部分に線を引いて当時の威容を表現した。

 内部は一の間から四の間まで、小樽の畳職人が手がけた最高級の備後畳を敷き詰めた72畳の広さを誇る大広間や、箱館奉行の執務室の「再現ゾーン」や、五稜郭設計の経過や築城の情報などを紹介する「歴史発見ゾーン」など5ゾーンで構成されている。

 同奉行所は幕末の1864(元治元)年に北方警備の拠点として設置され、後に箱館戦争の舞台となった。旧幕軍降伏後の71(明治4)年に解体された。開館時間は午前9時―午後6時(11月から3月は午後5時まで)。入場料は大人500円、学生や生徒、児童は250円。

提供 - 函館新聞社




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