旧函館博物館1号が18年ぶり一般公開

update 2010/5/26 15:03

 函館公園内(青柳町)の市立函館博物館本館に隣接する道指定有形文化財の「旧函館博物館1号」が25日、1992年以来18年ぶりに一般公開された。市民ら約250人が来場。開館当時に展示されていたとされる標本や民族資料が並べられた館内で、往時の雰囲気を体感した。

 同館1号は函館公園のオープンより約半年早い明治12(1879)年5月25日に「開拓史函館仮博物場」として開館した。国内に現存する地方博物館では最も古い洋風木造建築の建物。この日、開場131周年を迎えた。公開は本館で開催中(7月11日まで)の函館ゆかりの研究者の足跡をたどる特別展「いきもの事始め―函館発 博物学大事典」の一環として実施した。

 館内では開館当時に使用していた展示台の上に、ニシンやクロダイの標本や、アイヌが日々の生活で使用していたさじや火ばしなどが並べられた。幼少時に訪れたことがあるという宝来町の田嶋幸さん(86)は「当時はすごく広く感じられた館内だが、今はまた違ったふうにみえる。すごく懐かしい」と興味深そうに館内や展示物を眺めていた。

 同博物館は「現段階では次回の公開はまだ予定していないが、今回の公開の反応を見て検討したい」としている。

提供 - 函館新聞社




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