国内初 船上ドッグラン 津軽海峡フェリーが新船

update 2010/4/29 13:10

 津軽海峡フェリー(函館市港町3、関根二夫社長)は28日、函館―青森航路で国内初となる犬専用のバルコニーを備えた新船「ブルードルフィン」(約7000トン)を導入すると発表した。7月17日からの運航開始に向け、道運輸局に認可を申請。青函圏の活性化や本州からの観光客の入り込み増が期待される。

 同社(当時は東日本フェリー)が新船を導入するのは2008年5月に就航した高速船「ナッチャンWorld(ワールド)」(約1万トン)以来、約2年ぶり。新船はこれまでグループ会社が国際航路で運航していた船を全面改装。在来船として1日1往復し、函館―青森間を約3時間40分で結ぶ。

 新船は1994年建造で、現行の「びなす」と同型。全長136メートル、旅客定員586人で、トラック換算で65台分、乗用車で200台分を輸送できる。客室はこれまでより個室を増やし、女性専用客室や乳児の授乳室のほか、専用風呂付きのプレミアルーム(約40平方メートル)もある。

 最大の特徴は船尾部に設けた犬専用の「ドッグルーム」で、航海中でも屋外デッキとつながるバルコニー(約45平方メートル)で愛犬と一緒に過ごすことができる。最大で14室、中型犬まで対応し、使用料は1000円。同社によると「船上のドッグランは聞いたことがない」という。

 運賃設定は現行の在来船とほぼ同額で、2等客室に当たるスタンダードで大人一人2700円から。新船は現在、広島県の造船所で改装中で、早ければ5月下旬から6月上旬にも道運輸局から認可される見通し。同社は「多くのペット需要を見込み、気軽で快適な船旅を提供したい」としている。

 同社の青函航路は、現在4隻体制で一日8往復運航。同社が昨年夏、期間限定で運航した青函航路の高速船「ナッチャン」については、「国内外の複数社と売却やリースに向けて交渉中だが、期間限定の運航再開も含めて検討している」としている。

提供 - 函館新聞社




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