新型インフル、予防品は品切れ状態

 新型インフルエンザの感染者が道南でも広がる中、ドラッグストアなどではマスクのほか、うがいや手洗いで使う除菌や殺菌用のハンドソープなどの供給が追いつかず、入荷待ちの状態が続いている。まとめ買いをする姿も見られ、市民らは在庫のある店を探し回っている。イベント会場でも手洗い用品を多く確保しようと懸命だ。

 函館市石川町のホーマック・スーパーデポ石川店では8月22日ごろからウイルス対策用の関連商品のコーナーを設けたが、「新型インフルに関するニュースが流れるたびに売り場から商品が消え、発注している」と話す。ツルハドラッグ各店では「マスクは15種類ほど置くが、すぐ完売し補充に追われる」という。

 しかし、市民や観光客が多く集まる場所でマスク姿の人は多く見掛けない。自然公園財団大沼支部によると、大沼では本州からの団体客でマスクを付ける人が目立つ程度と話す。函館市民会館では23日、市民ミュージカルに約1300人の来場があったが、マスクをしていたのは数人だったという。同館では、市新型インフルエンザ対策本部から指示が出た際、入り口に消毒用品を置く準備をしている。当面の数は整っているというが、万が一、感染が長引いたことを考え業者に再度注文しているが、本州での需要がかなり多いため入荷は遅れるという。

 市内の主婦は「店にマスクが置いてあれば自然と買おうとしてしまう。絶対に感染は避けたいから、余分に持つことに越したことはない」と話す。ある店は「インフル対策品があるコーナーに毎朝同じ男性を見掛ける。個人はもとより、企業が買うことも多い」とし、「ウイルスの感染予防はまず、手洗いやうがいをしっかりすることや、せきのエチケットも大切。備えの買い物も大切だが、予防の基本を徹底することも忘れないで」と話していた。

update 2009/8/29 12:41
提供 - 函館新聞社


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