北星小で「コンブとイカキッズマイスター出前講座」

 地域のコンブやイカの良さを知って―。函館北星小学校(林潤子校長、児童126人)の5、6年生計45人を対象にした「コンブとイカキッズマイスター出前講座」が28日、函館市大縄町の同校で行われた。子どもたちは生のイカやコンブに触れたり、道南産の食材を使ったイカ飯作りに挑戦するなど五感をフル活用して地元水産業への知識を深めた。

 函館国際水産・海洋都市推進機構(伏谷伸宏機構長)が主体となり、国の助成事業に選ばれた「はこだて『水産・海洋』で元気なまちづくり推進事業」の「都市漁村交流と食育を介したブランドづくり部会」(折谷久美子部会長)の活動第1弾。財団法人道開発協会の助成事業にもなった。消費者と生産者の交流を図り、食育を通して地域産業を学ぶことで「賢い消費者」の人材育成を進める狙い。

 講座内容は「魚触」「魚職」「魚食」などさまざまな「ぎょしょく」をコンセプトに取り入れた。子どもたちは道南産もち米をイカに詰めるイカ飯作り作業に取り組んだ後、玄関前に用意された釣り堀で活イカ釣りを楽しんだ。釣れたイカが勢いよくスミを吐くと、驚いて声を上げる参加者もいた。その後、北大大学院修士2年の大嶋恵美子さん(24)がイカの生態について説明し、児童から活発な質問を受けていた。

 続いて南かやべ漁協大船支所青年部の宮田昌和さんが南茅部で採れた生コンブを紹介し、子どもたちは興味深そうに触れたり、においをかいだりしていた。最後は全員で手作りのイカ飯を味わった。

 6年生の佐藤直樹君(12)は「イカ飯作りもイカ釣りも初めて。生イカは重かったけど釣って面白かった」と喜んでいた。折谷部会長は「生のイカを触る機会は少なく子どもや親に好評だった。新鮮食材で作ったイカ飯もおいしかった」と手応えを感じていた。

 同部会は8月31日付で南茅部のコンブを道南の小学校9校に郵送するほか、10、11月には生産地体験ツアーや農水産物の物販も計画している。

update 2009/8/29 12:40
提供 - 函館新聞社


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