魚長「夢食鮮館」2店休業へ

 食品スーパーの魚長(函館市西桔梗町、柳沢一弥社長)が市内で展開する「夢食鮮館」の新川店(上新川町1)と、豊川店(豊川町7)が営業を一時休止することが23日、分かった。売り上げ不振に消費不況が直撃した形で、収益改善の見通しが立たないと判断した。それぞれ8月上旬までに休業する。

 新川店は今月31日、豊川店は8月5日の営業で休止する。両店は店舗面積が1000平方メートル以下の小規模店。店内に買い物客の相談に応じる「親切係」を配置するなど対面販売を重視し、小分け商品や鮮魚の調理サービスの充実を売りにしていた。

 新川店は昨年11月、豊川店は今年1月にオープン。開店からわずか1年未満での休業で、柳沢社長は「商品やサービスへの付加価値が結果的に収益を圧迫させてしまった。他店との競合や消費の冷え込みも重なり、顧客ニーズと提供したものにズレがあった」と話している。

 急速な景気悪化と開業時期が重なったことも響き、両店とも売り上げが当初の目標より3割近く落ち込んでいた。市内では近年、スーパーの新規出店と閉店が相次ぎ、流通業界の競争が激しさを増している。同社も「低価格競争や小口販売による客単価の低下が響いた」と漏らす。

 同社は現在、市内・近郊でスーパー24店舗を展開。近年は店舗の業態転換や不採算店舗の統廃合も加速させている。同社は両店舗の今後の運営について「人材配置や商品展開などを見直し、できるだけ早い時期に復活させたい」とし、経営戦略の再構築を進めている。

update 2009/7/24 16:18
提供 - 函館新聞社


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