箱館奉行所姿現す 仮囲い撤去始まる

 国の特別史跡「五稜郭跡」で行われている「箱館奉行所庁舎復元工事」で6日、復元した建物全体を覆っている仮囲いの撤去作業が始まった。作業員が足場に上って全体を囲っている波板を外すと、骨組みの向こうに輝く銅板ぶきの太鼓やぐらや、色合いにこだわった瓦屋根などが姿を現した。

 仮囲いは周囲190メートル、高さ20メートルの大きさで、外部からは工事の様子が見えないため、公園内を訪れた観光客らが興味津々に眺める姿が見られた。作業では、工具を使って材料を止めているビスを外し、波板を一枚ずつ下に下ろしていく。作業員は声を掛け合いながら慎重に進め、この日は東側の1面がほぼ取り去られた。

 側面と屋根を囲う板材は7月に外し、8月からは柱など骨組みを撤去。9月上旬には全体が見えるようになる予定。工事を進める共同企業体の竹本正和さんは「外側から全体を見るのは自分も楽しみ。タワーなどからも良く見えるでしょう」と話す。

 同奉行所は五稜郭跡の中心にあった建物で、庁舎全体の3分の1に当たる約1000平方メートル(平屋)を復元中。2006年7月に着工し、10年6月の完成、同秋の公開を目指す。

 【写真】撤去される仮囲い。奥には太鼓やぐらや屋根が見える

update 2009/7/7 23:37
提供 - 函館新聞社


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