中華会館、今年も特別公開 7月1日から2カ月

 函館市大町1の函館中華会館が、今年の函館開港150周年に合わせて特別公開することが9日、分かった。期間は7月1日から8月24日までの約2カ月間。同館を管理する社団法人「函館中華会館」の陳上梅理事長(81)は「清朝末期の中国文化を多くの皆さんに知ってもらい、開港150周年を盛り上げたい」と話している。

 同館は建物の老朽化などに伴い2005年から公開を休止していたが、昨年、四川大地震の被災者を支援しようと4年ぶりに公開され、7月5日から8月16日までの約40日間に約6000人が入館した。今年は函館開港150周年を応援しようと、2月に開いた函館華僑総会(会長=陳理事長)の総会で特別公開を決めた。

 函館と中国とのかかわりは深く、1859(安政6)年の開港とともに、中国広東省出身の陳玉松がコンブを買い付けるために来函したのが始まり。同館も1910(明治43)年、函館に住む華僑が出資して作られた。陳理事長は「開館当初は華僑が団結して商売をしていくための集会所として使われていた。開港の節目を機に公開する意味は大きい」と話す。

 建物は中国から大工や彫物師などの技術者を呼び寄せて建設。くぎを1本も使わない純中国式れんが作りの平屋で、2001年には国の登録有形文化財に指定された。館内には中国で最も強い神とされ、華僑の心の支えとなった三国志の英雄「関羽」をまつった関帝壇がある。

 陳理事長は「装飾品の一つ一つに、当時の中国の考えが詰まっている。館内を見て中国を理解し、日中友好のいい機会になれば」と、多くの来場を呼び掛けている。

 開館時間は午前11時半から午後4時半まで。入館料は大人600円、高校生350円、小中学生200円。

 【写真説明】開港150周年に合わせ7月から特別公開される函館中華会館

update 2009/6/10 12:13
提供 - 函館新聞社


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