函館市中央図書館収蔵資料「デジタルデータ」自由に使って

 函館市中央図書館(五稜郭町、長谷部一弘館長)は、同館に収蔵する資料のデジタルデータをまとめたCD―ROM形式のホームページ素材集「『ひと・まち・もの』語り―幕末・明治の函館」を作成した。個人のホームページ(HP)などでの利用を通して函館の観光情報について多くの人に知ってもらい、同時に利用状況を観察して今後の資料の活用方法を探る。同館は「全国的にも珍しい取り組みで、どのように受け入れられるかが楽しみ」と反応に期待する。

 同館が2003年度から進める、収蔵資料を整理し、保存などのためにデジタルデータ化するデジタルアーカイブ事業の一環。これまでにもHPなどを通じて一部を公開してきたが、今回は特に利用申請の頻度が高く保存状態の良い資料94点(284画像)をまとめて閲覧できるようにした。利用を促進して函館のPRにつなげようとする一方、限られた人数に配布することで活用方法を調査する。

 資料作成には、同事業の一部研究を委託している公立はこだて未来大学の川嶋稔夫教授の協力を得た。(1)箱館開港(2)箱館戦争(3)函館ハイカラ文化(4)鮮やかな絵画の世界―のテーマ別に検索できるようになっていて、「ペリー提督日本遠征記」(1856年)や「函館真景」(1882年)、「箱館奉行所庁舎」(1868年)など、なじみ深い資料も多く、色鮮やかな図画や写真も豊富だ。

 資料を使用する場合には同館への利用申請が必要だが、氏名や住所などを記入しメール送信する簡易な手順でできるようになっている。

 同素材集は1500枚発行し、1000枚を行政機関や教育施設、企業などに、残る500枚を一般向けに無料で配布する。18歳以上の函館市民または市内に通勤、通学している人が対象。希望者は往復はがきに住所、氏名、年齢などの必要事項を記入し、22日(当日消印有効)までに同館に申し込む。詳しい応募要領は同館HP http://www.lib−hkd.jp/ 

update 2009/6/8 10:44
提供 - 函館新聞社


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