土方コンで佐藤さん優勝…箱館五稜郭祭が開幕

 五稜郭を舞台に箱館戦争の歴史をたどるイベント「第40回箱館五稜郭祭」(同協賛会主催)が16日から2日間の日程で開幕した。初日は新選組副長の土方歳三になりきって演技力を競う恒例の「土方歳三コンテスト全国大会」が五稜郭タワー(五稜郭町43)で行われ、出場者の熱演が会場を沸かせた。

 青空の下、午前中は新政府軍に扮(ふん)した箱館戦争ゆかりの地を巡る碑前祭が行われ、実行委のメンバーら約50人が中島三郎助父子最期の地碑(中島町)や、碧血碑(谷地頭町)、土方歳三最期の地碑(若松町)などで献花したり祭文を読み上げたりして戦死者を慰霊した。

 午後からは同タワーアトリウムで記念式典が開かれ、主催者のあいさつや功労者の表彰に続き、函館観光大使の女優、平田まりさんが「五稜の夢」と「ShinyEarth(シャイニーアース)」の2曲をステージ上で熱唱し、イベントの幕開けを盛り上げた。

 呼び物の「コンテスト」は今年で22回目。道内外から女性4人を含む計18人が出場し、最後の戦いで殉じる土方の姿を再現した。出場者はアドリブを交えて迫力ある大立ち回りを披露。工夫を凝らしたせりふやコミカルな演技もあり、会場を埋め尽くした観衆の拍手と笑いを誘った。

 優勝したのは函館市の介護職員、佐藤昭洋さん(36)。昨年に続き2回目の出場で、毎年の函館野外劇にも出演していて、1カ月前から刀さばきを磨いているという。佐藤さんは「緊張したが、新選組や土方が好きだという思いを大きな声で精いっぱい伝えられた」と喜びに声を震わせた。

 17日の本祭は、午後1時すぎから、優勝した佐藤さんも加わり、当時の衣装をまとい市内をパレードする目玉の「維新行列」が行われ、同2時ごろ、市内本町地区の行啓通で榎本軍と新政府軍による戦闘シーンが繰り広げられる。小雨決行。問い合わせは同協賛会事務局(同タワー内)TEL0138・51・4785。

update 2009/5/17 11:50
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです