函館開港150周年記念事業、式典開催まで50日切る

 函館開港150周年記念事業の記念式典が開催される7月1日まで残り50日を切った。同記念事業実行委員会(会長・西尾正範市長)を中心に準備を進めているが、市民から「PRが足りない」「盛り上がりに欠けている」などとささやかれ始めている。市役所庁舎や中心市街地中などには垂れ幕や旗などが飾られておらず、市民らは記念事業のムードを体感できないようだ。同実行委は「16日以降から本格的な周知、宣伝活動を展開したい」としている。

 記念行事は開港記念日の7月1日に市民会館で記念式典が行われるほか、8月8―16日までの9日間にわたり函館港緑の島を「DREAM BOX150」と称して、「食」「音楽」「スポーツ」をキーワードとした多彩なイベントが繰り広げられる。

 しかし、イベント概要などのちらしやパンフレットが街中で配布されていないため、市民は知る機会がない。市内桔梗の男性(37)は「いつ何をやるのか分からない。もう少し市民が分る形で情報を発信してほしい」と注文をつける。別の60代男性も「せっかくの記念の年なのに街に何もなく寂しい」と話す。

 市民の不満に対し、同実行委事務局長の会田雅樹港湾空港部参事は「大型連休前に垂れ幕や旗を飾る予定だったが、さまざまな事情で延期となった。五稜郭祭が始まる16日には垂れ幕を出す予定」と説明。さらにちらしを配布し、旗を飾っていく考えで、「6、7月の宣伝周知活動は遅れがなく実施し、本番までに盛り上げたい」と挽回を期す構え。

 「同じ開港150年の横浜は大いに盛り上がっている」という声も少なくない。横浜市の記念事業を運営する開港150年・創造都市事業本部の担当者は「直前まで決まらず、なかなか発表できなかったことが多かった」としながら、「昨年12月ごろから垂れ幕や旗を出してきた。デパートやコンビニエンスストアにキャラクターグッズを置いてもらい、開港の年を意識させるようにした」としている。

 西尾市長は「市民手作りの事業として運営しているのでなかなか動きが見えてこない部分はある」と話す。市民参加の事業としていかに機運を高めていくことが必要だ。

update 2009/5/13 10:56
提供 - 函館新聞社


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