箱館戦争 戦没者の供養祭

 箱館戦争(1868―69年)で新政府軍による総攻撃が行われ、新撰組副長土方歳三や多くの兵士が戦死した11日、函館市内各地で戦没者の供養祭が行われた。参列者は無念の死を遂げた犠牲者に思いをはせながら、祭壇に手を合わせ冥福を祈った。

 ○…同戦争で亡くなった会津藩士を祭る「傷心惨目(しょうしんさんもく)の碑」がある高龍寺(船見町、永井康人住職)では、函館福島県人会(熊坂成剛会長)が藩士たちを供養する「碑前祭」を行い、参列した20人が戦没者のみ霊を慰めた。

 1869(明治2)年5月11日、箱館病院の分院となっていた同寺に新政府軍が乱入して傷病兵らを殺傷して放火し、多くの会津藩士が犠牲になった。80(明治13)年に旧会津藩有志がこの碑を建立。1962年に発足した同会が80年から毎年供養に訪れている。

 この日はあいにくの雨で急きょ社務所内に会場を移し、同寺の監寺日比優道老師ら僧侶4人が読経する中、参列者が焼香した。熊坂会長は「幕府軍の人たちの思いがどうだったか考えながら手を合わせた。碑前祭が何十年も続き、県人会の先輩たちの思いがつながってきたことに感謝している」と話していた。

update 2009/5/12 10:35
提供 - 函館新聞社


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