野外劇 成功間違いなし!…祈祷祭に宮司、神父、住職が集結

 7月3日に開幕する第22回市民創作・函館野外劇「星の城、明日に輝け」(NPO法人市民創作「函館野外劇」の会主催)の舞台となる国の特別史跡・五稜郭跡(五稜郭公園)で8日、舞台設営の安全や公演の成功を願う祈祷が行われた。今年は函館開港150年にちなみ、函館の神社、寺院、カトリック教会の宮司らが集まって祈願するという珍しい様子が見られた。

 祈祷は毎年5月下旬から始まる舞台設営工事の前に行う。これまでは市内のカトリック教会の神父が訪れていたが、同法人のフィリップ・グロード理事長が「函館が平和に開港150年を迎えられたのは、宗教の支えがあったおかげ。函館の神社やお寺からも参加してもらい、野外劇の安全、成功を祈ってほしい」と願い、それぞれが承諾した。

 この日は同法人の理事やキャストなど約30人が参加。最初に函館八幡宮(谷地頭町)の中島敏幸宮司(78)が祝詞を上げ、続いてカトリック函館湯川教会(駒場町)のオール・フランソア・ザビエ司祭(42)、法華宗最上寺(五稜郭町)の住山省悟住職(58)が工事の安全、公演の盛況を祈願した。オール司祭は「野外劇の舞台を作るのは神、わたしたちは協力者、神の力を受け野外劇を行いたい」と述べ、住山住職は木剣(ぼっけん)を打ち鳴らした。

 最後に参加者全員でテーマソング「星のまち Hakodate」を合唱し、同法人の寺坂伊佐夫副理事長が「野外劇の火を消さないように努力していきたい」とあいさつした。中島宮司は「神仏にキリストが入る祈祷は初めて。野外劇の成功はスタッフの努力があってこそ」、オール神父は「このようなお祈りは世界でも珍しいと思う。野外劇は大変面白い」、弁士役でも出演する住山住職は「わたしもこのようなお勤めは初めて。函館で行う野外劇の祈祷だからこそ実現したと思う」と話していた。

update 2009/5/10 00:30
提供 - 函館新聞社


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