ウイルス侵入、函館市役所で戸籍業務など停止

 函館市役所で30日午前11時半ごろ、コンピューターのシステム障害が発生し、本庁舎と各支所で戸籍や税務関係の証明書発行、届け出受け付けなどが終日ストップした。市総務部によると、ウイルスの侵入が原因。夜通しで復旧作業を急ぎ、1日は窓口業務の再開ができる見通し。個人情報の流出はないという。

 函同部によると、市役所8階情報システム課のサーバーに「スティンガー」と呼ばれるウイルスが侵入し、同11時50分ごろまでに本庁舎内の約20台のサーバーを停止。本庁舎と支所にある約450の端末も使用できなくなり、住民基本台帳や財務会計のほか、パソコンを見ながら行う医療助成や介護保険など福祉関係の窓口業務も止まった。

 函30日は午後5時半の終業までに607件の影響があり、内訳は戸籍関係243件、介護保険や国民健康保険などの民生関係が236件など。

 函侵入したのはネットワークシステムを破壊するウイルスで、市情報システム課は「各部で作ったデータ、媒体の中にウイルスがあり、サーバーに送る際に感染したことが考えられる」という。職員のパソコンとはネットワークが別で、庁内メールやパソコン利用に影響はなかった。

 函市役所1階の戸籍住民課では、システム障害発生を伝える張り紙を掲示し、来庁者に事情を伝えた。住民票などの申請を後日にしてもらったほか、受け付けた市民には復旧後に郵送や職員が届けることで理解してもらった。

 函求職活動のため住民票の申請に訪れた上湯川町の無職の男性(49)は「二度手間になるが、公的書類なので自分で取りに来たい。世の中便利になっても、障害があればすべてストップするシステムも考え物」と話し、印鑑証明の申請に訪れた赤川1の主婦(65)は「急ぐので、できれば連休前の1日までに復旧してほしい」と話していた。

 函本庁舎と各支所で、ウイルス除去作業と再開試験が夜通しで行われた。

update 2009/5/1 09:20
提供 - 函館新聞社


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