父の足跡 心に刻み…作家・故木下順一さんの娘がHP開設、更新中渡辺さんがHPを開設したのは、父の3回忌を迎えた2007年10月。元来読書が苦手で父の文章を熱心に読むことはあまりなかったが、父の死後、高校や大学入試の過去問集に作品掲載が相次ぎ、作家としての業績を実感。夫雅司さん(54)の勧めもあり、供養も兼ねて取り組んだ。 掲載する文章は、渡辺さんが自宅に保管している新聞記事の切り抜きや雑誌など両親の遺品の中から選び、パソコンで打ち込んでいる。「初めて読んだ時、母への愛情の深さを感じて胸が一杯になった」という「天使の微笑み」や「北方文芸」に掲載された社会時評「四千字の世界」、函館山、朝市に関する随筆などがあり、木下さんの精力的な活動ぶりがうかがえる。 木下さんが愛した風景や家族を優しい色合いで描いたパステル画18点も紹介。幼児期から晩年までの家族写真なども見ることができる。 渡辺さんは18歳で親元を離れ、札幌で就職、結婚した。大学生時代から毎月、函館の父から手紙と「街」が送られていたが、忙しさに追われてしっかり読もうとはしなかったという。更新作業の中で父の作品に目を通し、「父が苦労して『街』を発行し続けた痛みが当時は分からなかった」と振り返る。パステル画をじっくり眺めるうちに「晩年の父は充実していた」とも感じるという。 HPには両親について渡辺さんが回顧したコラム「娘のつぶやき」も掲載。「娘の私しか知らない父の姿を書き残したい」と話している。「天使の微笑み」など木下さんの各著作本も販売中。HPのアドレスはhttp:// ◇ 木下順一 1929(昭和4)年、函館生まれ。52年に国学院大を中退、54年に池田富美子と結婚。62年から月刊タウン誌「函館百点」(その後「月刊はこだて」を経て「街」に改名)の創刊に携わり、「文鳥」(文学界)「湯灌師」(河出書房新社)など作品を次々と発表。函館文学学校講師などを務め、地元の人材育成にも力を注いだ。前立腺がんを患い、2005年10月27日に死去。享年76。同年2月「街」は休刊したが、翌年6月に季刊誌として復刊した。 |
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update 2009/4/15 12:57
提供 - 函館新聞社 |
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