ナッチャン、連休前の再開断念

 昨年10月末で運航を休止した東日本フェリー(函館市港町3)の青函高速船「ナッチャン」の運航再開が検討されていた問題で、グループ会社の道南自動車フェリー(同)は8日までに、大型連休前の4月下旬の再就航を断念する方針を固めた。今後は夏場の繁忙期に当たる7月中旬をめどに復活を目指す考え。

 高速船の運航に伴う漁業被害を最小限に食い止めるため、函館―青森間の所要時間を従来より延長しなければならず、その場合、採算に見合った集客が見込めない可能性があるため。当初の予定では4月25日から9月ごろまでの一日1往復の季節運航を目指していた。

 高速船は現在、1隻目の「ナッチャンRera(レラ)」が青森港に、2隻目の「ナッチャンWorld(ワールド)」が函館港にそれぞれ係留されているが、市港湾空港部によると、運航再開時にはどちらか1隻を当面、函館港港町埠頭(ふとう)に停泊させる計画が決まっていたという。

 道南自動車フェリーは運航時に発生する波の影響を調査するため、3月から航路で試験運航するなどして、再就航の準備を進めていた。一方、青函双方の漁業関係者からは沿岸操業などへの影響を懸念する声もあり、調整は難航していた。

 同社は「依然として利用客から運航再開を望む声は少なくない。今後はETC(自動料金収受システム)利用に絡んだ需要も予想され、夏場の運航再開に向けて消費動向を見極めたい」としている。

update 2009/4/9 13:23
提供 - 函館新聞社


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