青函両岸への波の影響調査…「ナッチャン」試験運行

 東日本フェリー(函館市港町3)が昨年10月末で運休した高速船の運航再開に向け、グループ会社の道南自動車フェリー(同)は12日、函館―青森間で高速船「ナッチャン」の試験運航を行い、沿岸への波の影響を調べた。

 青森港に係留中の高速船「ナッチャンRera(レラ)」が同日午前11時15分に函館港に向けて出航。片道約2時間45分かけて航行時に発生する引き波の規模を調査した。函館側では北斗市内の七重浜、東浜両沿岸で漁船2隻が出て操業への影響などを確認。青森側も沖合2個所で行った。

 道南自動車フェリーは今回の試験運航について「沿岸漁業への影響を最小限に抑えるため」とし、運休前より低速での運航も検討している。今後は調査結果を基に青函双方の漁業団体などと協議し、早ければ4月下旬から秋までの期間限定の運航を目指している。

 函館のフェリーターミナルに近い上磯郡漁業協同組合によると、北斗周辺ではホッキ貝やウニ、アワビなど沿岸漁業も多く、高速船の引き波の影響を受けやすいという。ある漁業関係者は「その日の天候にもよるが、高速船が運航すれば岸に10メートル前後の波が押し寄せることもある。操業時間と運航時間も重なったため、波で浸水して丘まで流された船もあった」と話した。

update 2009/3/13 13:31
提供 - 函館新聞社


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