長崎屋函館店→低価格総合スーパー 「MEGAドン・キ」開業…7月下旬に業態転換

 大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」(東京)が、傘下の総合スーパー長崎屋函館店(函館市美原1)を7月下旬にも低価格総合スーパー「MEGAドン・キホーテ」として業態転換することが10日、分かった。店内の食品売り場の一部を半年間、賃料、共益費無料で提供する全国初となる起業家向けの新事業も展開。消費不況に伴う逆風下の流通業界で反転攻勢をかける。

 MEGAドン・キは低価格販売を売りに、海外ブランド品や輸入雑貨をはじめ、日用品から家電製品、生鮮食品など約12万点の品ぞろえが特徴。昨年6月、千葉県内に1号店が誕生し、道内では「旭川店」が同11月に開店。函館は4月に開業予定の西帯広店に続く道内3店舗目となる。

 長崎屋函館店は1980年にオープン。地上2階地下1階建ての売り場面積はテナントも含め約2万2600平方メートル。店の内装を中心にリニューアルする予定で、既存のテナントやポイントカードはほぼ継続する。現行の営業時間の延長も検討している。

 通称・産業道路沿いに位置する長崎屋函館店の主要購買層は50代前後だが、近隣にはファミリー層も多く、同社が主力とする30代前後の客層も取り込む狙いだ。同社は「日常的に使ってもらえる低価格商品を拡充していきたい」とし、長崎屋が得意とする生鮮食品を生かしながら他店との差別化を図る。

 新事業は、精肉、鮮魚、青果、総菜の生鮮4部門のテナントを全国から募集し、「一国一城会」と銘打った“私設商店街”をつくる計画。出店に伴う保証金も無料で、開業7カ月目からの賃料は3・3平方メートル当たり月額1万円程度とする。

 函館店の地下1階にある食料品売り場の直営部分約3700平方メートルのうち、約1300平方メートルを30区画に分けて提供。開業時に必要な設備資金や光熱費などは自己負担だが、金融機関から借り入れる際、ドン・キ側が融資枠無制限で連帯保証人となる破格の条件だ。

 同店は生鮮品の生産地が近く、施設の立地条件も整っていることから第1号の候補地に挙がった。今後は「MEGAドン・キ」業態の食品売り場を中心に道内各店や全国に広げたい考え。出店希望者は同社ホームページ(http://www.donki.com/ikkokuichijyokai/)から登録し、4月中旬に札幌市内で実技や面接審査を行う。

 既存の「ドン・キホーテ函館七重浜店」(北斗市七重浜7)は営業を続ける。同社は「対面販売や顔が見える安心感を売りに、函館の地域活性化につなげたい」と意気込んでいる。問い合わせは同社経営戦略本部広報課TEL03・5381・7592。

update 2009/3/11 12:40
提供 - 函館新聞社


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