函館焼 幻の焼き物 現代に…JR函館駅で21日まで展示

 150年前に誕生した焼き物「箱館焼」をアレンジし、現代の「函館焼」を制作する函館市内の陶芸家高村智さん(53)の陶芸教室と展示会(JR北海道函館支社主催)が、JR函館駅の多目的ホール「イカすホール」で始まった。高村さんの作品約60点が並ぶ会場で、主婦や親子連れら15人が湯のみや皿など思い思いの作品を仕上げた。

 18日まで3回開催される陶芸教室で、高村さんは陶芸の基本を説明し、電動ろくろでの作陶も披露。テーマは設定せず、参加者は高村さんのアドバイスを受けながら、手ろくろなどを使い、自由な作品作りを楽しんだ。

 母親と2人で参加した函館的場中2年の千葉里楽(りら)さん(14)は花びらをイメージした花器を制作し、「陶芸は自分が好きなように作品を作れるので楽しい」と話していた。

 「箱館焼」は道内で初めて作られた焼き物。採算が合わず数年で途絶えてしまい、今では幻の焼き物といわれる。磁器が中心で、高村さんは伝統を守りつつ、独自にアレンジし、磁器、陶器のほか両者の原料を混ぜた半磁器も手掛ける。会場には、釉薬(ゆうやく)を使わず土の質感を生かした作品や、陶器に籐(とう)を編み込むなど個性が光る作品がずらり。

 高村さんは「函館に函館焼があることを知ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。展示は21日までの午前10時―午後5時。

update 2009/1/18 11:38
提供 - 函館新聞社


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