72%が値上げ申請…タクシー運賃改定 函館地区 道運輸局審査スタート

 函館地区のタクシー運賃改定で、渡島・檜山管内のタクシー会社から道運輸局函館運輸支局への運賃の値上げ申請が31日、審査基準の7割以上に達し、同運輸支局が値上げを認可するかどうかの審査に入った。各社は燃料高騰や乗務員の待遇改善を理由に初乗り運賃の引き上げを求めており、来春にも認められた場合、道南では1997年以来12年ぶりの値上げとなる。

 同運輸支局によると、8月1日付で北海小型タクシー(函館市千歳町)が運賃の値上げを申請したのを皮切りに各社が追随。10月31日までに同運輸支局(渡島・檜山)管内の41社・計1132台のうち、33社・計824台分が申請し、台数ベースで審査開始の規定の70%を超える72・8%に上った。

 各社は▽燃料費の高騰▽乗務員の待遇改善▽利用客の減少による経営悪化―などを値上げの理由に挙げ、現行の初乗り運賃の上限530円(小型車)を、610―850円に引き上げることや、運賃が加算される距離の短縮を求めている。同運輸支局は遅くとも6カ月以内に結論を出す予定。

 一方、客離れへの懸念から今回は値上げ申請を見送った会社も少なくなく、他地区では審査入り後に運賃改定の申請を撤回する動きもあり、先行きは依然として流動的。函館地区ハイヤー協会は「社会情勢が変化する中、10年以上も運賃が据え置かれてきたことが異例。消費者にも業界の置かれた厳しい経営環境を理解してほしい」としている。

update 2008/11/1 14:35
提供 - 函館新聞社


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