野外劇閉幕

update 2007/8/6 12:53

 NPO法人(特定非営利活動法人)市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)の第20回公演「星の城、明日に輝け」が5日夜、閉幕した。函館市の五稜郭公園に設けた特設ステージで予定通り全10回の公演を終了し、最終日は今季最多となる1644人の観客を魅了した。フィナーレでは観客と出演者が一体となってペンライトを振り、終幕の感動を分かち合った。

 最終日は午後7時半の開演前に大勢の観客が長蛇の列を作った。公演を前にフィリップ理事長は「野外劇が全国的に有名になったのは皆さんのおかげ。来年は見て出演したい方も大歓迎」とあいさつ。

 榎本武揚役でひ孫に当たる東京在住の榎本隆充さん(72)がゲスト出演したほか、市民ボランティアの出演者が息の合ったフラッグダンスや迫力ある箱館戦争の戦闘シーンなどを繰り広げた。フィナーレではおなじみのテーマ曲「星のまちHAKODATE」に合わせて観客と出演者がペンライトを振り、夜空に打ち上げられた大輪の花火で締めくくった。

 函館野外劇と姉妹提携するフランスのルピディフ野外劇財団の9人が観劇し、閉幕後ルネ・ボーサル事務局長(70)は「函館の心と精神が表れている。われわれのように30年続くに違いない」と感動の涙を浮かべて語った。

 ことしは7月6日に開幕。前半は低温で地元客が伸び悩む日もあったが、道内外からの観光客の来場が目立った。20周年を記念した土方歳三や続豊治らの子孫、関係者のゲスト出演が注目を浴びた。総入場者数は延べ1万276人。全10回のうち4日間が悪天候に見舞われ、昨年をやや下回ったが6日間は1000人以上が訪れた。輪島幸雄理事長代行は「悪天候の中で上々の入り込み。演出面に力を入れてきたことが認められたのだろう。新たな観光資源としての評価を高めたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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