青函で「赤い糸」事業、観光ルートや魅力創出

update 2008/8/12 12:35

 函館市と青森市は青函圏域の新たな魅力づくりに向け、青森ゆかりの作家、太宰治の作品にヒントを得た「赤い糸プロジェクト」を実施する。2009年が太宰生誕100年、青函ツインシティ提携20周年、函館開港150周年の節目となることから、両市で本年度中に具体案をまとめ、来年度からの情報発信や青函回遊の観光スポットづくりなどを進める。 

 両市の交流拡大、観光振興に向け、函館市の西尾正範市長と青森市の佐々木誠造市長がこのほど合意した。

 太宰の「赤い糸」は、小説「思ひ出」(1933年)の中に出てくる。弟と一緒に青森港の桟橋に出かけた太宰が、男女を結ぶ「赤い糸」について弟と語り合う。「函館と青森も運命の『赤い糸』で結ばれているのではないか」(函館市地域振興課)と、テーマが生まれたという。

 「赤い糸」の物語をイメージした新たな観光アイテムの創出を、来年度から実施できるよう目指す。同課によると、一例として西尾市長はモニュメント(記念の碑や像)、佐々木市長は像の設置を提案したという。

 併せて2009年度に実施する「太宰生誕100年」や「ツインシティ提携20周年」「函館開港150周年」などの各種記念事業と連携しながら、全国に青函の「赤い糸」物語を発信する。港町の物語性を高める環境整備を進めながら、全国に青函地域をPRしていく考え。

 同課は「2010年度に東北新幹線新青森が開業し、その5年後に北海道新幹線新函館開業を迎える。観光客へ新たな魅力をアピールできるよう、本年度内に『赤い糸プロジェクト』の方向性をまとめ、来年度以降の継続実施を進めていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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