モールス信号で言葉伝えた!…榎本武揚がオランダから持ち帰った電信機で実験

update 2008/8/11 13:09

 旧幕府軍脱走軍総裁榎本武揚がオランダから持ち帰ったディニェ社製のモールス印字電信機を実際に使ったモールス電信実験が9日、市立函館博物館(青柳町)に隣接するの旧博物館1号館で開かれた。市内の親子や大学生ら15人が参加。名前やメッセージを電信した。

 電気通信大学(東京)歴史資料館学術調査員の田中正智さん(74)が講師を務め、榎本の功績や、アルファベットの文字を点と線で表現するモールス符号、その符号で文字を遠くに送る電信機の解説を行った。

 参加者は、説明を受けた符号で自分の名前を打つことに挑戦。始めは一般的な電信機を使い、ボタンを「ポ」「ポー」と短く押したり長く押し、モールス印字電信で名前を完成させた。

 次に榎本が持ち帰った本物の電信機で名前を打電。ゼンマイを回して操作し、電線で結ばれている同電信機の複製機から文字が印刷されると、子どもたちは「榎本みたい」と歓声を上げて喜んだ。次に簡単なメッセージを打ち、読み当てることに挑戦。印字されたモールス符号の点と線の区別に苦労しながら文を当てていった。

 田中さんは「子どもたちが電信機で文字を打つことがとても早く上達して驚いた」と褒めた。子どもたちは「電気がないのに文字が印刷されるなんて不思議」などと話していた。

提供 - 函館新聞社



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