野外劇7月4日に開幕/初日は北水、函高専応援団がエール

update 2008/6/29 11:39

 第21回市民創作函館野外劇「星の城、明日に輝け」は、7月4日に開幕する。ことしは例年より2回多い12回公演で、ファンから要望が多かった日曜日公演も行う。初日の開演前には初めての試みとして、北大水産学部(北水)と函館工業高等専門学校(函高専)の応援団が野外劇にエールを送る。このほか、野外劇を支援する寄付金で税制上の優遇措置が受けられることになり、市民全体で野外劇を盛り上げる機運が高まりそうだ。

 函館野外劇は、NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)が運営。フランスの「ル・ピディフ野外劇」から火種をもらい、1988年から国の特別遺跡「五稜郭」を舞台に、函館の歴史をダイナミックに演じている。スタッフ、キャストはすべてボランティア。ことしは8月10日までの間、毎週金、土曜日を中心に公演する。日曜公演は7月27、8月10日の2回で、8月1、2日は「函館港まつり」のため休演する。

 北水と函高専の応援団による合同応援は、両団にとって初めての試み。両校が一緒に活動する機会を設けようと企画し、同会が登場を快諾した。28日午前には両団員の約20人が会場の五稜郭公園内の特設舞台を訪れ、合同でのエールの動作や礼のタイミングなど、流れを確認した。函高専の高田健司団長(5年)は「本番ではいつも通りのエールを決めたい」と意欲を語り、北水の安部健一郎副団長(4年)も「両校の歌やエールを楽しんでほしい」と話す。2人は「函館、野外劇を心から応援する。ぜひ来場を」と呼び掛けていた。

 ことしは、野外劇を資金的に支援する面でも新たなことが始まる。企業や個人が野外劇に寄付することで税制上の優遇措置が受けられる、特定公益増進法人「企業メセナ協議会」の「助成認定制度」の認定を受けた。

 同制度は企業、法人は5万円以上、個人は1万円以上を同協議会経由で寄付すると、一般の寄付金と違い、税の優遇措置が受けられる。この制度は民間の芸術文化を税制面から支援するもので、野外劇事務局は「野外劇の演劇内容が優れていると評価された証し。恥じないように活動したい」とし、一層の支援を呼び掛けている。同制度についての問い合わせは同事務局へ。

 ことしの公演日は7月4、5、11、12、18、19、25、26、27日、8月8、9、10日の計12回。開演時間はすべて午後7時45分。入場料は大人2000円(前売り1800円)、高校・短大・大学生1000円(前売り900円)、小・中学生500円(前売り400円)、親子セット券2000円(前売りのみで、大人1人と小・中学生のいずれか1人観覧可)。公演などの問い合わせは野外劇事務局TEL0138・56・8601。

提供 - 函館新聞社



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