「箱館五稜郭祭」開幕

update 2008/5/18 16:56

 戊辰(ぼしん)戦争の最後の戦地・五稜郭を題材にしたイベント「第39回箱館五稜郭祭」(同祭協賛会主催)が17日、開幕した。官軍にふんした一行が、戦没者の祭られている函館市内5カ所を巡る碑前祭を皮切りに、五稜郭タワー(同市五稜郭町43)の1階アトリウムでは「2008(第21回)土方歳三コンテスト全国大会」が行われた。新選組副長の土方になりきった名演技が、会場を沸かせた。

 碑前祭では、官軍総参謀の黒田清隆役を務める中野豊同祭実行委員長をはじめとする総勢約40人が午前10時、中島三郎助父子最後の地碑(中島町)を訪問。このほか、碧血碑(谷地頭町1)や土方歳三最期の地碑(若松町33)、「開城会見の地」・亀田八幡宮(八幡町3)、同タワー前の箱館戦争供養塔を巡り、祭文の奉上や献花をして戦死者の冥福を祈った。

 午後1時半からは同タワーアトリウムで、土方歳三コンテストが開催され、道内外から応募のあった女性5人を含む17人が出場。6人の審査員が出場者の容姿やアピール度などの選考基準に沿って、真剣な表情で見極めた。

 審査の結果、東京都日野市の会社員伊藤麗子さん(35)が、過去21回で3人目となる女性の優勝者に輝いた。土方の生誕地と同じ伊藤さんは4年連続の出場で、「思いを込めて演じ切れたのが評価されたのでは」と振り返り、「温かく送り出してくれた友人に、ようやく報いることができた」と感激の涙をぬぐっていた。

 最終日の18日は午後1時に、地元の中学・高校8校による音楽パレードが千代台公園を、維新行列が中島町廉売通をそれぞれ出発。行啓通では両軍による白兵戦が再現され、同3時ごろからは五稜郭公園内で開城セレモニーを行い、2日間を締めくくる。

 問い合わせは同祭協賛会事務局(同タワー内)TEL0138・51・4785。

提供 - 函館新聞社



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