横津岳周辺へ区域拡張…恵山道立自然公園

update 2007/3/20 12:43

 鐘状活火山の恵山(標高618メートル)を中心に、渡島半島東部に点在する恵山道立自然公園(函館市、2637ヘクタール)の拡張区域として、函館市、七飯町、鹿部町にまたがる横津岳(1157メートル)と袴腰岳(1108メートル)周辺1640ヘクタールが、5月初旬までに指定される見通しとなった。今後は地元自治体や民間業者も含め、自然保護を主体としながら効果的な活用法が期待される。

 恵山道立自然公園は、さまざまな高山植物や樹木に富む恵山地域、玄武岩や安山岩の柱状節理や奇岩など独特の景観を有する海岸地域、渓流と森林が美しい景観を織りなす森林地域からなる道南を代表する景勝地として、1961年に道の指定を受けた。

 道は社会情勢の変化などを踏まえ、このほど公園区域と公園計画の点検を実施。横津岳と袴腰岳周辺地域にもワタスゲ、ヤマハハコ、ミヤコササなど数多くの高山植物が生息しており、これらの保護と適正な利用の必要性から区域を拡張することにした。このほか、同市豊崎町の一部13ヘクタールも拡張区域となる。

 一方、将来的な利用が見込めず公園としての保護の必要性を失ったなどの理由で、同市臼尻町と双見町の一部163ヘクタール、同市豊崎町の一部3ヘクタール、同市道有林渡島東部管理区の一部3ヘクタール、同市柏野町の一部5ヘクタールを削除することになり、変更後の同公園面積は4116ヘクタールとなる。

 指定されれば、道道立自然公園条例に基づき、拡張地域では知事の許可なしに木材の伐採や建築物の設置、決められた道路以外での乗り物による移動はできなくなる。

 また道は、同市虎沢町(アヤメ湿原)の植生復元施設建設や、横津岳から同市亀田大森町への歩道計画なども変更計画に追加。今後は地元自治体や民間業者と協議を進めながら活用方法を検討していく。

提供 - 函館新聞社



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