南かやべブロードバンド誘致の会が地域で加入呼び掛け

update 2008/2/29 11:39

 函館市の南茅部地域でブロードバンド(高速大容量)によるインターネットが可能になるように、市民有志でつくる「南かやべブロードバンド誘致の会」(蛯谷英聡代表)が、NTTの光ファイバーを使ったインターネット接続サービス「Bフレッツ」の誘致活動に乗り出した。回線整備には一定数の利用者を確保する必要があり、同会は「情報格差」解消に向け、3月末まで700件を目標に加入を募って早期整備を目指す。

 南茅部支所管内では、2004年12月に市内局番25局の臼尻エリアのみ、高速通信サービスのADSLが開通。一方、市外局番63局の尾札部エリアではADSLも整備されていない。

 NTT東日本函館支店によると、道南では旧函館市内のほぼ全域、北斗市、七飯、森、鹿部、八雲、江差町の一部で「Bフレッツ」が利用できるが、旧4町村地域では未整備という。回線整備の条件は市外局番1局当たり350件、南茅部地域では700件の加入がめどとされるが、最終的に必要な加入数はNTTが算定する。

 同会は函館東商工会南茅部支所の青年部メンバーらで昨年5月に発足。漁協やPTAなどの協力を得て加入者を集めている。2月現在、同支所管内2511世帯のうち加入件数は150件と目標件数の2割にとどまる。

 蛯谷代表は「地域の医療、教育、産業振興を図る上で、情報の格差がないよう快適なブロードバンド環境が必要。1人でも多くの人に加入してもらえるよう全力を挙げたい」と話している。

 申し込みは同会事務局(函館東商工会南茅部支所)TEL0138・25・3407。

提供 - 函館新聞社



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