ガゴメ製品40品紹介…16日から東京で「大学ブランド食品」物産展

update 2008/2/14 15:05

 全国の大学が開発した「大学ブランド食品」を一堂に集めた国内初の物産展「大学は美味しい!!」が16―20日、東京都内の百貨店「新宿高島屋」で開かれる。全国の国公立、私立大・大学院24校が参加。函館からは、北大大学院水産科学研究院が産学連携で取り組む研究事業で開発したガゴメコンブの関連製品約40品目を出品する。同大学院の安井肇准教授は「ガゴメは本道や函館の優れた環境がつくった選ばれた食材。より深く知ってもらえる機会になる」と話している。

 大学ブランド食品は道内出身のフリーライター、佐々木ゆりさんが執筆し、小学館の情報誌「DIME」誌上で2006年4月から08年の1号まで連載で紹介された。各大学の研究の裏側や研究者の思いなどを紹介し、人気を集めた。今回、東京農大の渡辺俊弘教授を委員長とする実行委が、誌面で紹介した食品を集める物産展を企画。研究成果を発信する機会として研究者らが賛同し、高島屋からも会場の提供を受けるなど協力を得た。

 同誌の松元浩一編集長は「食についての情報があふれ、安全への関心が高まるのに反比例し、食の偽装問題など消費者ニーズとの乖離(かいり)が起きている。こうした問題を考えるため、大学の研究から生まれた商品を集め、『食の学園祭』としたい」と話す。

 物産展には本道から鹿児島までが参加。愛媛大「愛媛大学の安心米」と大学名を打った商品や、奈良女子大は地場の大和野菜を使ったアイスクリーム、北里大獣医学部(青森)は八雲町で育てた「北里八雲牛」を使ったビーフカレーなどを販売する。

 北大大学院水産科学研究院のガゴメ関連製品は、同誌で紹介されたガゴメ入りの「函館カレーパン」(日糧製パン函館事業所)をはじめ、「がごめ昆布キャラメル」(道南食品)や「ネバネバがごめ入り昆布」(マルキチ食品)、「ガゴメコンブめん」(カネジン)、化粧品など約10社の40品目。16、17の両日は梶原昆布店(豊川町)がおぼろ昆布削りを実演する予定だ。

 安井准教授は「函館には、持続的で付加価値の高い産品を生み出す流れがある。物産展は北海道の良いものを使った商品をストレートに表現できる機会。地域の研究で生まれた商品を、こだわりを持って食べてほしい」と話している。なお、小学館からは、同連載をまとめたDIME増刊「大学は美味しい!」が発売されている。780円。物産展に関する問い合わせは高島屋TEL03・5361・1662。

提供 - 函館新聞社



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