市営競輪包括委託/日本トーターを選定

2007/12/31
 函館市は、来年度から実施する市営函館競輪開催業務の包括委託の受託業者に車券販売・払戻機の専門メーカー、日本トーター(東京)を選定した。委託業務は競輪場の清掃や警備、機械の保守、イベント開催など約60業務。委託期間は3年間で、年間1億3500万円の経費を節減し、収支改善や累積赤字の解消を目指す。


 市競輪事業部によると、車券販売やバンク清掃などをしている市の臨時従事員約200人の雇用は市が継続する。3年間で約半数が退職し、車券販売業務の減員は機械化などで対応する。いずれは臨時従事員も包括委託業者に雇用されていく見通し。

 委託業者の選定はプロポーザル(公募)方式で行った。現地説明会に8社が参加し、実際に企画提案書を提出したのは3社だった。運営計画や実施体制、経費の見積もりなどを提案。有識者で組織する審査委員会(5人)で総合審査し、受託候補者とした。

 日本トーターは青森や四日市、豊橋競輪などの受託実績があり、その点も評価の一つとなった。車券販売機メーカーで、函館競輪の販売機などは別メーカーだが、同社が保守・管理をしていく。委託業務の再委託も認められており、市は可能な限り地元業者と契約を結ぶことを求めている。

 包括委託により、年間1億3500万円の経費節減が見込まれ、競輪事業部の職員も17人から来年度は12人に削減される。市が議会に示した収支試算では、売り上げの増加と包括委託、本年度から暫定的に始まった交付金(負担金)の還付制度などで収支を改善。来年度からの単年度黒字、2011年度の累積赤字解消を目指している。

提供:函館新聞社

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