函館港岸壁、タクシーに運転手の遺体

update 2006/12/22 13:58

 21日午前7時25分ごろ、函館市港町3の小田島川河口付近の岸壁で、タクシー会社「しんわ交通」(北斗市、秋田毅社長)のタクシーに血の跡が着いているのを同社社員が発見、配車係を通じて110番通報した。函館西署員がトランク内を確認したところ、同社の男性社員(42)の遺体を発見。遺体には胸などに刺し傷があり、売上金が見つからないことから、同署は強盗殺人・死体遺棄事件として、函館中央署と合同で捜査本部(本部長・山崎政幸道警函館方面本部長)を設置、150人体制で捜査している。

 通報直後には、この現場から直線距離で北方に約15キロ離れた七飯町峠下の道路上で、血の跡などがあると付近住民から通報があり、捜査員がこの男性社員のものとみられる血痕や携帯電話、マイカーの鍵を発見。同署は男性社員がこの場所で殺害され、トランクに入れられて運ばれた可能性があるとみて調べている。

 男性社員は、ワイシャツにズボン姿で、トランク内でうつぶせの状態だった。胸など数カ所に刃物のようなもので刺された跡があった。タクシーは無施錠でエンジンはかかっておらず、車体に血液が付着していた。凶器となった刃物は見つかっておらず、売上金が入っていたバッグも発見されていない。売上金の額は不明。

 同社などによると、男性社員は20日午後6時から21日午前2時までの勤務だった。同3時ごろ流しで客を拾うため、同社七重浜営業所を出発。間もなくして客を乗せたと無線連絡があったという。七重浜方向から七飯町方向への走行記録も残っていた。

 同6時半の交代時間になっても戻らないため、同僚数人がタクシーで捜索。GPS(衛星利用測位システム)から位置を確認し、車両を発見したという。

 遺体発見現場は、国道227号からフェリーターミナル方向に入った函館港のふ頭の一角。血痕や携帯電話などが見つかった場所は、国道5号から50メートルほど西方向の未舗装の細い道路。

 あるタクシー会社の関係者は「港町のこの場所は、客からの注文がない限り行かない場所」と話していた。

 捜査本部では事件に関する情報提供を呼び掛けている。連絡先は、函館市タクシー運転手強盗殺人・死体遺棄事件合同捜査本部TEL0138・40・5742。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです