合併特例債の適用可能…西桔梗野球場ナイター照明 市議会

update 2006/12/13 14:40

 第4回函館市議会は12日、一般質問を続行し、5氏が登壇した。多賀谷智教育長は、函館市が旧NTTグラウンド(西桔梗町252)に建設中の西桔梗野球場について、ナイター照明設備整備に合併特例債の適用が可能であるという見方を示し、前向きに検討する姿勢を示した。

 白崎憲司郎氏(市民自由クラブ)の質問に答えた。

 白崎氏は「市内には各野球連盟や高校野球、スポーツ少年団など、441チーム、7600人の市民が野球に親しんでいる」とし、オーシャンスタジアムの過密日程緩和や、スポーツ振興に結びつけるため市の整備方針をただした。

 西桔梗野球場は、硬式野球にも対応した球場として、本年度中に実施設計と工事を終え、来年5月に両翼90メートル、中堅115メートルの規模でオープンする予定。市が総務省に申請していた合併特例債事業として、事業費約8000万円が内定している。

 市教委によると、同球場への照明設備は、概算で整備費に約1億円、ランニングコストに年間約300万円かかる。照明整備への合併特例債の適用について多賀谷教育長は「仮に来年度に設置する場合でも、本年度整備と一体的な継続した事業として適用となる可能性はある」と述べた。

 また、オーシャンスタジアムへの照明設置について井上博司市長は「周辺住民に影響もあり難しい。西桔梗野球場への設置は前向きに検討したい」と答えた。

 市教委の試算では、オーシャンスタジアムに照明設備を整備する場合、プロ野球公式戦が可能となる規模だと、高さ40メートルの照明塔6基で、概算整備費6億円、年間3000万円の維持費がかかる。軟式野球用は、高さ24メートルの照明塔6基で、同2億円、年間約450万円という。

 同日はこのほか、市戸ゆたか氏(共産党)、加藤詔三氏(南かやべ議員団)、小山直子氏(民主・市民ネット)、佐古一夫氏(市民自由クラブ)が質問に立った。

 主な質疑は次の通り。

 白崎氏 国際観光振興に向け新たな開拓も含めた誘致活動が必要だが、今後の取り組みは。

 井上市長 一朝一夕で成果の上がるものではないが、これまでの活動の積み重ねが成果につながってきている。国内での競争も激化しているが、東アジア地域を中心に、ソウル便利用率向上や観光プロモーションを怠ることなく継続したい。

 市戸氏 旧4町村地域での放課後子どもプランの展開は。

 多賀谷教育長 6月に旧4町村の8小学校区全児童家庭を対象に行ったアンケートでは、学童保育所が設置された場合、402世帯中187世帯で利用したいと回答があった。学校や地域の協力を得ながら、同地域での展開について検討したい。

 加藤氏 交付税が減少していく中、各種事業の縮小は避けられないが、どのように取捨選択していくのか。

 吉田明彦財務部長 厳しい状況でも国際水産・海洋都市構想の推進や地域経済の活性化、定住促進、合併4地域の振興を図る事業などは重点的に推進する必要がある。

 加藤氏 南茅部バイパスの整備促進と、完成後に現在の国道278号が市道として移管される見通しだが、対応は。

 井上市長 平成20年代の早い時期に供用開始となるよう、埋蔵文化財の調査や発掘を進めている。現在の国道278号は地域の産業や経済活動を支える極めて重要な路線で、道が維持管理していくのが望ましいと思う。

 小山氏 民間企業への障害者雇用拡大に向け、まず市福祉部が職員採用をできないか。

 岡田芳樹福祉部長 今年2月に策定した「市障がい者基本計画」でも主要施策に掲げている。福祉部では過去に障害のある方を臨時職員として採用した経過もあり、担当業務などに検討を加え、採用に努めたい。

 小山氏 精神障害のある人が病院を退院し、地域生活に移行していくための受け皿づくりをどう進めるか。

 岡田福祉部長 現在、策定を進めている「障がい福祉計画」で、家族と同居する方や下宿、グループホームなどで生活する方々の目標値を定め、精神科医療機関や道などとも連携して進める。

 佐古氏 近年の食中毒や感染症発生の危険性をどう認識しているか。

 井上市長 国際空港を有し、国内外から年間500万人の観光客が訪れる都市であることから、さまざまな感染症が持ち込まれやすい状況と認識している。「市新型インフルエンザ対策行動計画」の策定をはじめ、健康危機管理の観点に立った体制の整備・充実を図っていきたい。

提供 - 函館新聞社



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