亀田農協で1億円盗難

update 2006/12/6 12:57

 4日午後11時半ごろ、函館市昭和4の函館市亀田農協本店(川井章店長)の警備会社の男性警備員から「通用口のシャッターと扉が半開きで、金庫が開けられた跡がある」と110番通報があった。函館中央署員が駆け付けたところ、1階の金庫室の鍵が開けられ、中にあった金庫から現金約1億円が盗まれていることが分かった。同署は窃盗事件とみて調べている。

 亀田農協本店によると、職員が金庫室内の現金を最後に確認したのは同日午後6時ごろ。その後、残っていた貯金課長が金庫などを施錠し、鍵を自分の机の引き出しの中に保管したが、引き出しの鍵を掛け忘れたという。

 同課長ら4人が警報装置をセットして最後に同店を出たのは同7時32分。その2分後、再び警報装置が解除されたのを警備会社が不審に思い、同本店に電話で連絡。その際、職員名を名乗る男が電話に出て「忘れ物を取りに来た」と応対したという。警報装置は同11時ごろまで解除されたままで、男性警備員が確認に訪れた際に被害が発覚した。

 1階金融部奥にある金庫室は、分厚い鉄製の扉をダイヤルで開ける仕組みで、内部は約25平方メートル。金庫室から現金を保管していた金庫までは、四重に施錠されていたが、いずれも鍵は開けられ、金庫を破壊したり、店内を荒らした形跡はなかった。金庫の鍵は机の引き出しに戻されていた。

 金庫内には、組合員らの預金や、現金自動預払機(ATM)から回収した現金約1億2270万円が入っていた。このうち、硬貨を除く紙幣分約9995万円8000円が被害に遭ったという。

 また、職員通用口に設置されている防犯カメラは、人の出入りが映らないよう上向きにされ、映像を記録する装置(約20万円相当)も隣接する休憩室内から盗まれていたという。

 同署などは、金庫室のダイヤル番号を知り、通用口と警報装置の鍵を持っている人物は限られていることなどから、内部の事情に詳しい者の犯行とみて関係者から事情を聴き、調べを進めている。

 道警本部によると、1997年以降、道内で発生した現金窃盗事件では過去最高の被害額。

提供 - 函館新聞社



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