道央道の国縫―八雲IC間が開通

2006/11/19
 【長万部、八雲】高速ネットワークがまた一歩道南で拡大―。道央自動車道(道央道)の国縫IC(インターチェンジ、長万部町国縫)―八雲IC(八雲町立岩)間21・7キロが、18日午後3時に開通した。物流・輸送の経済活動や観光などの地域間交流の促進に限らず、災害時の代替輸送路として地元の期待も高まっている。

 開通直前の八雲IC前には20台ほどの乗用車が待機。一番乗りの西村廉さん(67)=長万部町在住=は10月27日から3週間にわたり、車で寝泊りし、この日を待ち続けたという。「5年前に国縫ICが開通した時は2日前にICに行き、3番で悔しい思いをした。今回は絶対1番になりたかった」と熱い思いを語る。開通前には5番目までのドライバーに記念品が贈られた。ゲートは午後3時に開かれ、西村さんの車を先頭に次々と本線に流れ込んでいった。

 同日午前11時からは、国縫ICから八雲IC方向へ約5キロほど向かった長万部町豊野の高速道路本線上で開通式が行われた。建設を進めてきた東日本高速道路(東京)の八木重二郎会長は「地元のみなさまの理解と協力のおかげで無事にこの日を迎えることができた。今後も今まで以上のコスト削減などに努め、八雲以南においても一日も早い開通を目指したい」とあいさつ。高橋はるみ道知事からは「道南は函館をはじめ、今年オープンした道立八雲パノラマパークなど魅力的な観光資源や食が豊富な地域。今回の開通がさらなる発展につながることを期待したい」とのメッセージが寄せられた。

 続いて行われたテープカットでは、本線上に設置されたアーチの下、八雲中学校吹奏楽部の演奏をバックに、関係者が一斉にテープにはさみを入れると、くす玉が割られ、会場からは大きな拍手が送られた。

 この後、公募による八雲町民を含めた関係車両118台が八雲ICまで約17キロをパレード。開通前の試走をのんびり楽しんだ。

提供:函館新聞社

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