市電上半期好調、前年度比4・2%増

update 2006/10/21 11:19

 函館市交通局は2006年度上半期(4月―9月)の乗客実績をまとめた。乗客数(福祉関係を除く)は前年度同期比10万6688人(4・2%)増の266万3557人、料金収入も同1810万円(3・9%)増の4億8303万円と好調だ。背景には、原油価格高騰や駐車違反取り締まり強化によるマイカー利用者の減少や、前年度大きく落ち込んだ観光客数の回復など複数の要因があるとみられる。同局は今後の運営体制に反映させるため、詳細な分析を行う方針。

 路面電車は近年、環境に配慮した交通機関として、全国的に見直されている。市電路線が現体制(2系統)となった1993年度以降、前年度実績を上回ったのは95、97年度の2年のみ。同局管理運輸部は「上半期に限っても前年同期を上回ったのはしばらくなかった」と話す。

 好調の要因として▽市が推進している沿線での借り上げ市営住宅などの定住化施策効果で市民利用が増加▽駅前地区のホテル建設や、大門横丁、朝市改修による中心市街地に人の流れが戻った―などを挙げ、「市民のライフスタイルの変化もあるのでは」(同)としている。

 同局では、利用客確保に向け、「路面電車感謝祭」や「鉄道の日」など各種イベントを実施。沿線企業や各学校での利用促進PRなども行っている。さらに、時刻表を携帯電話からも見られるようにするなど、ソフト面でのサービス充実も図っている。こうした地道な活動が利用客増につながっている可能性もある。

 下半期は、降雪量など気象条件に左右される側面が大きい。同局は「年度内には超低床電車も導入し、高齢者や障害者の利便性が高まる。右肩下がりだった利用実績が底を打ったかどうかは、今後、運転士からの聞き込みや、来年度の動向も見て判断したい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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