北斗市長も「大型店反対」
既存の商業施設守る
広域的な連携注目
函館市が、市内西桔梗町で計画されている国内大手スーパーの出店断念を求めることを決めたばかりだが、北斗市の海老沢順三市長もこのほど、函館新聞の取材に「市内への大型店進出には反対。既存の大型店や商店街を守る」と述べ、基本的に厳しく臨む考えを示している。今後、函館・北斗圏域での広域的な連携や調整がどう図られていくかが注目される。
海老沢市長が語ったのは9月4日。「2015年度までに開業する北海道新幹線新函館駅(仮称)周辺などへの大型店進出の動きがあれば、どう対応するか」との質問に、「大型店には断固反対。七重浜のダイエーやカウボーイなど既存の大型店や商店街が大打撃を受ける。一番困るのは、つぶれた大型店が廃墟化し、進出した大型店も撤退する例が全国で見られること」と述べた。
北斗市には、旧上磯町七重浜地区に大型商業施設が立ち並ぶ。七重浜4にダイエー上磯店(開店時の延べ床面積3万512平方ヘクタール)とホーマック上磯店(同3948平方ヘクタール)、同7にカウボーイ上磯店(同2万3326平方ヘクタール)とサンワドー上磯店(同8269平方ヘクタール)などがある。
行政区域は函館市だが、西桔梗町の大型店出店計画地(約11万5000平方b)は、ダイエー上磯店の東隣。函館市の経済界からは「西桔梗町や北斗市に仮に相当規模の大型店が進出すると、函館市内や七重浜の大型店の連鎖倒産は避けられない」との声がある。
函館市の井上博司市長もこうした経済界の懸念や要望を受け、出店の取りやめを求め、強い姿勢で行政指導をしていく考えを表明している。
道は今年7月に「大規模集客施設の立地に関するガイドライン」をまとめた。郊外への大型店出店を抑制する改正まちづくり3法が来年秋に完全施行されるまでに、駆け込みで大型店の出店計画が進められる恐れがあるためで、改正3法の精神に沿った対応を大型店設置者に求めている。
ガイドラインに法的な拘束力はないが、出店の際に商圏となる近隣市町村の意見を聞くことなどを求めている。
渡島支庁は「函館市、北斗市とも、大型店が立地される際には双方の市の意見を聞くことが求められる」と説明しており、両市が同じ認識で対応していくことができるかが今後の鍵を握る。
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