嘉兵衛まつり実行委表彰…沖縄北方担当相から

update 2006/8/7 13:31

 北方領土返還要求運動の推進に功績があったとして、函館高田屋嘉兵衛まつり実行委員会(高野洋蔵会長)が10日、東京で小池百合子沖縄北方担当相から表彰を受ける。北方領土復帰期成同盟(堀達也会長)と同渡島地方支部(村上幸輝支部長)からの推薦を受け、受賞が決まった。8月は北方領土返還運動全国強調月間―。

 函館ゆかりの江戸時代の豪商・高田屋嘉兵衛(1769―1827年)は、北方領土開拓の先駆者。国後島と択捉島の間に安全な航路を開き、漁場を開拓した。その功績を顕彰し、函館の一層の発展と北方領土の返還要求世論を高めようと、1976年に嘉兵衛まつりが始まった。今年で第31回を迎え、7月22、23、8月1日の3日間にわたり宝来町などで開催された。

 まつりを通して嘉兵衛の業績をたたえることにより、北方領土がわが国固有の領土であることの認識を広め、領土返還運動の機運を高めたことなどが授賞理由。

 まつりの趣旨に賛同し、同渡島地方支部が毎年、実行委員会への補助金を申請し、期成同盟から多い年で180万円の補助金が交付されている。

 実行委員会は「期成同盟からの補助金は非常に大きく、補助がなければこれだけの規模で現在までは続かなかっただろう」と語る。

 渡島地方支部はさらに、領土返還要求運動の功労者として同まつり実行委員会を推薦し、沖縄北方担当大臣表彰が決まった。全国から5個人3団体が選ばれ、函館・道南からは唯一。10日は内閣府で、高野会長が小池大臣から表彰状を受ける予定。

 長年の功績が認められての受賞に、関係者の喜びもひとしお。村上支部長は「嘉兵衛まつりは西部地区活性化の起爆剤という側面もある。今後も領土返還と地域振興という、国と地域の大きな懸案解決へ向け、まつりを支援していきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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