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復元工事は順調…「旧岩船氏庭園」

update 2006/8/5 12:53
 国の名勝指定を受けている「旧岩船氏庭園」(函館市見晴町、通称・香雪園)の工事が順調に進んでいる。こけらぶき屋根の趣あるたたずまいの「園亭」復元は、ことし6月に完了。現在は、園亭前の池周辺で、大正初期にあった橋の痕跡を探す発掘作業が進められている。市は本年度中に、池周辺の石のバランスやずれなどを測定し、締め直し作業を行う。

 同庭園は、1918(大正7)年から3年間、京都から庭師を呼んで大規模な改修を行った。復元作業は、当時の姿に戻すことを原則に進められている。このほど、造園や環境科学の有識者でつくる、本年度第1回目の保存整備委員会が開かれ、作業状況の報告や、今後の方針などが話し合われた。

 これまでの発掘過程で7月20日には、大正初期の写真にある灯篭(とうろう)の台座跡が見つかっている。台座跡は一辺が約40センチの正六角形で、灯篭が庭園から無くなった時期は不明。現在、痕跡を探している橋も、外観がはっきりと分かる資料が無いため、ともに復元は未定としている。

 今後の石の締め直し作業は、発掘を進める市教委文化財課がずれや位置などのデータを測定。それらを基に、有識者や庭園のコンサルタントのアドバイスを受けて敷き直しを行う。また、公園全体の整備作業も進められており、樹木の伐採や枝打ち作業で、庭園としての形を整える。

 同庭園は、道内有数の呉服商、故岩船峯次郎が1898(明治31)年ごろ、別荘地として造成した広さ約13ヘクタールの純日本庭園。大正期までに現在の形となり、1959年に見晴公園の一部として公有化された。2001年に国から、庭園として道内唯一の名勝指定を受けた。

 整備は市教委が04年度から09年度までの計画で、同庭園を含む公園全体で進めている。
提供 -- 函館新聞社


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