13日から箱館奉行所復元工事を着工

update 2006/7/2 15:42

 函館市は13日から、国の特別史跡・五稜郭跡(五稜郭公園)に整備する箱館奉行所の復元工事に着手する。本年度は基礎工事が主で、庁舎の建設は来年度から。総工費33億円をかけ、江戸時代末期のたたずまいを再現し、2010年の供用開始を目指す。工事に伴い、同日から公園北側にある裏門橋前の無料駐車場を閉鎖し、橋は24日から通行止めになる。

 復元するのは、1866(慶応2)年ごろの完成当時の姿で、当時の建物約3000平方メートルのうち、玄関、表座敷、執務室などを含む役所部分約1000平方メートル。瓦屋根を配した御殿様式の外観で、当時の趣を感じてもらおうと、主要の部屋には、調度品を配置する計画だ。

 奉行所の歴史的経緯や機能、生活様式をはじめ、復元によって明らかになった建物の構造や技法を解説する模型、資料なども展示。貴重な歴史的、文化的遺産を活用し、市民や観光客が函館の歴史を学べる拠点とする。

 本年度は盛り土や整地作業の後、建物の基礎づくりを始める。閉鎖する裏門前の駐車場には、工事現場事務所や資材置き場などを設置。また裏門橋の上部に仮設橋を架け、資材運搬に使用する車両専用の通路を設ける。このため、同公園の出入り口は正面のみとなり、裏口への通り抜けができなくなる。

 また市立函館博物館五稜郭分館は来年度まで入館できるが、08年度に閉館、解体される。この場所に管理・休憩棟になる板倉や土蔵を復元する。市教委文化財課は「郭内への出入り口が1カ所となり、利用者の方には迷惑をかけるが、工事の着手にあたり、安全確保に努めたい」と理解を求めている。

 工事についての問い合わせは同課TEL0138・21・3472。

提供 - 函館新聞社



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