地元で困惑の声…西武の七飯スキー場売却で

2006/6/16
 【七飯】プリンスホテルなど傘下企業の経営再編を進めている西武ホールディングス(東京)が、七飯町の函館七飯スキー場(東大沼666)を売却する方針を明らかにしたことを受け、地元では困惑の声が広がった。

 13日にプリンスホテルの大野俊幸会長から大沼プリンスホテル(七飯町西大沼温泉)の継続を聞かされた中宮安一町長は「非常に驚いている。スキー場を経営する新しい企業が早く見つかってほしい」とコメント。町としてスキー場を買い取ることについては「考えていない」と述べた。

 大沼観光協会の堀元会長は「(ホテル側から)スキー場の営業は継続されると聞いている。冬季観光の振興のためにできる限り協力したい」と話した。

 同スキー場は、スキーの普及、競技者育成の場として大いに活用されていただけに、スキー関係者は不安を募らせる。函館スキー連盟の福田肇理事長は「函館地区では横津岳スキー場が昨年度から休業している。一日も早く買い手が見つかり、通常の営業を続けてほしい」と願う。

 同スキー場は1984年にオープン。一時は年間20万人の利用者を記録したが、近年は10万人を割るなど、低迷が続いていた。

提供:函館新聞社

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