箱館五稜郭祭が開幕

update 2006/5/21 14:19

 函館の恒例イベント「第37回箱館五稜郭祭」(同祭協賛会主催)が20日、開幕した。官軍にふんした一行が、箱館戦争での戦没者をまつるため、函館市内に建立されている石碑など5カ所を巡る碑前祭を実施。五稜郭公園内では、イベントの呼び物の一つ「土方歳三コンテスト全国大会2006」や、同市内・近郊の幼稚園児による「ちびっ子土方歳三コンテスト全国大会2006」が開かれ、熱のこもった演技に観客から大きな拍手が送られた。

 碑前祭は、中島三郎助父子最後の地碑をスタートし、碧血碑、土方歳三最期の地碑、亀田八幡宮「開城会見の地」、五稜郭タワー「箱館戦争供養塔」と巡回。このうち、土方歳三最期の地碑(若松町33)では、官軍の総参謀、黒田清隆役の山下信雄・同祭副実行委員長が祭文を読み上げた後、大河ドラマ「新選組!」で土方歳三役を務めた俳優の山本耕史さんが献花し、冥福を祈った。

 「土方歳三コンテスト全国大会2006」には、道内外から16歳以上の男女16人が参加。思い思いのセリフをはじめ、華麗な太刀さばきや小道具を使ったアドリブなどを交えながら、堂々としたパフォーマンスを披露した。

 優勝したのは、初めて出場した東京都杉並区、公務員、遠藤直彦さん(47)。紺色のベストやコート、パンツと自前の衣装を着て、流ちょうなセリフ回しと迫真の演技で審査員を魅了した。遠藤さんは「死を覚悟しながら、精いっぱいに生きていこうという土方の姿勢に引かれている。土方ゆかりの地・五稜郭に立てたことが、何よりうれしい」と喜びをかみしめていた。

 また、「ちびっ子土方コンテスト全国大会2006」には、地元の3幼稚園から9チームが参加。園児がステージ上を元気に駆け回る姿に、観客から「かわいい」の声が聞かれ、特別審査員を務めた山本さんらも笑顔を見せていた。なお、優勝は、七飯南幼稚園の「スペシャルスターズ」だった。

 最終日の21日は、クライマックスとなる本祭が行われる。午後1時に、音楽パレードは千代台公園を、維新行列は中島町廉売通を出発。白兵戦は行啓通で披露されるほか、同3時15分ごろからは、五稜郭公園で開城セレモニーが行われ、フィナーレを迎える。

 問い合わせは同祭協賛会事務局(五稜郭タワー内)TEL0138・51・4785。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです